一般社団法人 日本緩和医療薬学会

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薬局認証システム

薬局認証制度の見直しについて

2024年8月
一般社団法人 日本緩和医療薬学会
代表理事 成田 年   
副代表理事 小林 篤史
薬局認証システム委員長 前田 桂吾

拝啓 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 日本緩和医療薬学会では2022年度より、緩和ケアに必要とされる薬物療法等に一定水準以上の知識・技術・実践力を有すると認められる薬剤師が緩和ケアに従事し、かつ在宅緩和ケア実施上必要とされる特定の機能要件を満足する保険薬局を、“在宅緩和ケア対応薬局”として認証する在宅緩和ケア対応薬局認証事業(以下、「在宅緩和ケア対応薬局認証システム」と称する)を設置しております。これは、地域において在宅緩和ケアを志向する薬剤師・薬局に対して本学会が有する科学的・倫理的知見並びに社会的責任に基づく支援を提供するとともに、緩和医療を必要とする患者らが生活面において質の高い緩和薬物療法を受けることができるようにすることを目的としており、現在までの2年間全国36薬局が認証を受けております。
 
 本制度は一定の機能要件を満たした薬局を認証するものですが、学術団体である当学会が日本緩和医療薬学会員としての資格を持たない「法人」に対して、当該薬局の緩和ケアに関する質や機能を認証することについての適切性を担保できないことから、2024年4月の理事会において本認証制度の見直しを行うことが決定いたしました。なお、本件については同年5月に行われた社員総会においても承認いただきました。

 「地域の中で在宅緩和ケアに対応できる薬局を探すのが難しい」と、多職種や患者さまからの声があることは事実でございます。緩和薬物療法認定薬剤師が所属をしている薬局であれば在宅緩和ケアに対応可能であることを地域に対し周知することも可能と存じますが、薬局薬剤師による緩和薬物療法認定薬剤師の認定取得が、種々の問題により難しいことも当学会として認識しております。
 そこで、薬局認証の見直しとともに、薬局薬剤師が認定を取得しやすい環境整備の検討も同時並行で進めてまいります。

 つきましては、下記の方向性で本制度の見直しを行い、理事会での決定を経て、学会ホームページにおいて決定事項をご報告する予定でございます。

  1. 代表理事下に理事・監事による作業ワーキンググループを設置する。
  2. 2024年9月頃にワーキンググループで検討した案を代表理事に答申。9月以降の理事会で検討し制度改革として承認を行う。
  3. 新制度は2025年度より運用開始を行う。
  4. 今回の見直し決定と新制度の検討のため、2024年度は新規薬局認証の募集は中止とする。
  5. 既に認証を受けている薬局につきましては、次回の更新予定までは認証は継続し、以降は更新しないこととする。
  6. 当学会としてはあくまでも「人」の認定を行うこととし、緩和薬物療法認定薬剤師の認定において、薬局薬剤師の資質や活動についても認められるように認定制度の一部改訂を行う。

 薬局薬剤師の皆様には、本制度の見直しにご理解いただきますと共に、今後は緩和薬物療法認定薬剤師を目指していただきますようお願い申し上げます。
 ご質問等ございましたら下記のLMS事務局までご連絡ください。

敬具

在宅緩和ケア総論

在宅緩和ケア対応薬局

 

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