一般社団法人 日本緩和医療薬学会

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理事長挨拶

代表理事近影

 

 

 

 

 

日本緩和医療薬学会理事長 成田 年
星薬科大学薬理学研究室 教授 / 国立がん研究センター研究所

 

拝啓  薫風の候、皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 このたび2025年6月より、日本緩和医療薬学会理事長を再任いたしました成田 年でございます。2023年より理事長職を拝命し、本任期で2期目を迎えます。永年にわたり理事として、また副理事長・執行部として歴代理事長を補佐してまいりました経験を礎に、改めて本学会の舵取りに全力を注ぐ所存です。

本学会は、「緩和医療を科学する」という創立時の命題のもと、薬学の機能的連合たる〈薬薬学〉を旗印に掲げ、緩和医療薬学という新領域を切り拓いてまいりました。その歩みは、他の薬系・医療系学会ならびにがん領域の学術研究に新風を送り込み、個別化・高度化する次世代がん医療の不可欠な基盤として確固たる地位を築いております。

次期二年間においては、「社会に貢献する価値を創出し続ける学会運営」を継承しつつ、〈エビデンス創出を先導する学術団体〉としてさらなる飛躍を期します。具体的には下記を重点課題として推進いたします。

1. 包括的緩和医薬品情報の発信と学術研究の深化
   ─ 基礎・臨床を横断する研究ネットワークの強化
2. 関連学術団体との強固なアライアンス構築
   ─ 相互協働による学理と実践の融合
3. 緩和医療薬剤師(認定・専門)の養成体系の高度化
   ─ 生涯教育プログラムの再編と質保証
4. 地域医療連携における薬剤師プレゼンスの確立
   ─ 組織横断的な連携モデルと支援システムの構築
5. 「疼痛緩和の必要性」周知啓発の原点回帰
   ─ 国民への情報発信と政策提言の積極展開

 これらを実現すべく、新体制では従前の委員会組織を基盤としつつ、機動力と専門性を兼ね備えた役員・委員会編成を整え、学会運営の質的向上を図ってまいります。

【役員・委員会構成】(2025・2026年度) ※敬称略
〇理事長           成田 年
〇副理事長          小林篤史、塩川 満、中川貴之
〇監事            鈴木順子、的場元弘
〇理事
 病院(7名):石原正志、伊勢雄也、伊東俊雅、岡本明大、塩川 満、髙瀬久光、龍 恵美
 大学(7名):内田まやこ、岡本禎晃、国分秀也、中川貴之、成田 年、溝口広一、吉澤一巳
 薬局(5名):稲葉一郎、大野朋子、小林篤史、坂本岳志、前田桂吾
〇学会運営審議会       溝口広一(リーダー)
               伊勢雄也、伊東俊雅、稲葉一郎、内田まやこ、小林篤史、
               塩川 満、中川貴之、成田 年、的場元弘(メンバー)
〇総務委員会         岡本禎晃(委員長)
〇倫理・利益相反委員会    溝口広一(委員長)
〇財務委員会         稲葉一郎(委員長)
〇地域連携委員会       石原正志(委員長)
〇在宅緩和ケア委員会     大野朋子(委員長)              
〇広報委員会         坂本岳志(委員長)
〇認定薬剤師制度委員会    吉澤一巳(委員長)
〇専門薬剤師制度委員会    髙瀬久光(委員長)
〇麻薬教育認定委員会     岡本明大(委員長)
〇教育研修委員会       内田まやこ(委員長)
〇編集委員会         伊勢雄也(委員長)
〇研究推進委員会       国分秀也(委員長)
〇保険制度委員会       伊東俊雅(委員長)
〇関連学会連携委員会     藤田和歌子(委員長)

〇先端学術緩和医療薬学タスクフォース    髙瀬久光(委員長)
〇災害対策緩和医療薬学タスクフォース    金野良則(委員長)

会員諸賢におかれましては、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。ともに緩和医療薬学の新たな地平を切り拓き、世界に先駆ける成果を創出してまいりましょう。今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

敬具

2025年7月吉日