緩和医療専門薬剤師
緩和医療専門薬剤師 2021年度(第2回)認定試験要項
緩和医療専門薬剤師 認定制度のご案内
2021年9月1日
学会員各位
一般社団法人 日本緩和医療薬学会
代表理事 塩川 満
認定制度委員会委員長 金子 健
皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、2021年度(第2回)緩和医療専門薬剤師認定試験および申請の受付を下記の要領にて実施することといたしましたので、ご案内申し上げます。
募集要項
日本緩和医療薬学会認定緩和医療専門薬剤師認定試験を受験する者は、次の各項の条件をすべて満たす必要がある。
- 日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格と見識を備えていること。
- 薬剤師としての実務経験を10年以上有すること。
- 本学会の会員であり、締め切り期日までに当該年度までの年会費を完納していること。
- 申請時において、下記のいずれか一つ以上の資格を有していること。
・日病薬病院薬学認定薬剤師
・日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
・日本医療薬学会医療薬学専門薬剤師
・薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師 - 申請時において引き続いて5年以上の本学会緩和薬物療法認定薬剤師(病院薬剤師の規定での認定者に限る)であること。ただし、緩和薬物療法認定薬剤師を1回以上更新していること。緩和薬物療法認定薬剤師の更新年と緩和医療専門薬剤師の申請年は同一としない。
- 申請時直近5年間に本学会緩和薬物療法認定薬剤師として合計3年間以上の緩和医療領域の臨床業務に従事していること。
- 本学会が認定する緩和医療専門薬剤師研修施設において、本学会の定めた研修カリキュラムに従って、緩和医療暫定指導薬剤師による指導のもと、薬物療法と緩和ケア等に関する5年間以上の研修歴を有すること。複数の施設をまたぐ場合は、各研修施設での研修歴の合計が5年以上であることとする。
ただし、当面の間は暫定指導薬剤師が5年遡りにより研修を評価できる。遡りの評価にあたっては、「その他書類4:研修証明書(評価表)」に基づいて実施すること。
また、暫定指導薬剤師自身が自己評価によって遡りの評価を行う場合、2020年3月1日以前(研修制度発足前)の研修歴については、「その他書類4:研修証明書(評価表)」に基づいて総合的に評価を行う。 - 申請時5年間に本学会が認定する緩和医療領域の講習会を所定の単位(計100単位、毎年10単位【ただし2020年は除く】)以上履修していること。申請時5年以内に、本学会年会に2回以上ならびに疼痛緩和のための医療用麻薬適正使用推進講習会(厚生労働省、麻薬・覚せい剤乱用防止センター等主催)に1回以上参加していること。
- 申請時5年以内に本学会年会あるいは別に規定する学術集会において緩和医療領域に関する学会発表(一般演題)を2回以上(少なくとも1回は発表者)行っていること。
- 申請時に2名以上の査読のある国内誌あるいは国際誌において、筆頭著者として緩和医療領域における1報以上の原著論文(症例報告を含む)を発表していること。申請時5年以上前のものでも可。
- PEOPLE(pSMILE)プログラムを履修していることが望ましい。
- 緩和医療領域の薬剤管理指導の実績について、本学会所定の様式に従い別に定める複数領域で10症例を提示できること。
*:2017年1月1日〜2021年12月31日の期間内に入退院した症例とする。
【症例の要件】
・緩和医療専門薬剤師 研修評価票を確認し、緩和医療専門薬剤師にふさわしい内容のものに限る。
・1症例につき3つの介入について記載する。
・全10症例中において、以下の介入を含むこと
〇せん妄、鎮静、家族ケア、スピリチュアルケアに関する介入について、それぞれ1つ以上。
〇痛みについては異なる成分や剤型のオピオイド鎮痛薬による介入について最低5つ以上含むこと。
〇下記の症状緩和については可能な限り、すべての項目を網羅することが望ましい。
悪心・嘔吐、食欲不振・悪液質、がん関連倦怠感、便秘、呼吸困難、咳嗽、気道分泌過多、高カルシウム血症、不眠、不安
〇多職種との連携に関する介入について最低1つ含むこと。
・1症例の中に複数の項目を含むことは差し支えない。
・症例はエピソードごとに簡潔に記載する。
・症例は期間内のものに限る。
・症例報告書の提出は当該患者1名について、1報告とする。
・複数薬剤師が勤務する施設において、当該患者の指導などに複数の薬剤師が対応した場合、日本緩和医療薬学会への報告書の作成は当該患者を担当した、主たる薬剤師が行うこと。同一患者の症例を、同一期間の複数の薬剤師が報告することは認められない。
・報告症例が捏造や虚偽に基づくものや、他者文献からの引用であることが判明した場合は、認定審査委員会を通じて日本緩和医療薬学会理事会で協議の上、報告者に対して相応の処分が行われる。
・提出された症例は日本緩和医療薬学会内に設置された認定制度審査委員会において審査が行われ、合格となったものだけが口頭試問を受験することができる。
- 病院長等の推薦があること。
【重要】申請条件Gにおける所定の単位の注意事項
・単位は「1月〜12月」までの期間を1年間として計算する。
・2017年1月1日〜2021年12月31日で合計100単位必要とする。ただし2020年分に限り、年間最低取得単位数10単位を下回ってもよい(2021年10月12日追加)。
・収集単位は認定薬剤師更新時に使用した単位と重複しても良い。認定薬剤師更新の際に使用する様式4をそのまま使用・申請可能とする。
募集要項Gの要件を厳守ください。認定期間中ではなく、申請時5年間(2017年〜2021年)分のアップロードが必要です。
【重要】症例報告(様式5)印刷と口頭試問について
ご自身が入力した症例報告(様式5)を全て印刷し、口頭試問を受ける際の手元資料として保管ください。申請期間を過ぎると、申請システムは全て閲覧不可能となりますので、必ず事前に印刷をお願いいたします。
1.申請方法及び申請書類
申請は全て、会員専用ページにログイン後、WEB申請システムにて受け付けます。様式は下記よりダウンロードして作成の上、PDF化しアップロードしてください。
※会員専用ページにログイン後
緩和薬物療法認定薬剤師で、かつ1回以上更新している方に、申請システムボタンが表示されますが「緩和医療暫定指導薬剤師で、緩和医療専門薬剤師研修施設に現時点において在籍している方」「緩和医療暫定指導薬剤師と同じ研修施設に、同期間在籍している認定薬剤師の方」が実際の申請対象者となります。
≫≫ (専門) 様式の一括ダウンロード |
- 様式1:申請書および履歴書
- 様式2:緩和医療専門薬剤師認定申請書(システムに直接入力)
- 様式3:緩和医療に従事していることの証明書〈所属長の証明書〉
- 様式4:学会などの履修証明〈100単位の証明〉※認定更新用
- 様式5:症例報告(システムに直接入力)
(要確認)症例報告書作成のための手引き 2021/11/10,2022/1/25改訂
- 様式6:病院長等の推薦書
- 様式7:論文および学会発表の要旨(論文はフリーアクセスが可能なものは当該URLを記載、それ以外は全文をPDFファイルで登録)
・その他書類1:審査料金振り込みの証明
・その他書類2:認定機構からの証明書(例:日病薬病院薬学認定)
・その他書類3:緩和薬物療法認定薬剤師認定証の写し
・その他書類4-1:研修証明書(評価表)申請者用
・その他書類4-2:研修証明書(評価表)他職種@用
・その他書類4-3:研修証明書(評価表)他職種A用
・その他書類4-4:評価表中「1.4資料提出」に求められているポスターや講演会企画運営の証明書類〈8回分以上〉※講演会等開催日が2017年1月1日〜2021年12月31日のものに限る
・その他書類5:申請チェックリスト
・その他書類6:顔写真付き身分証明書(免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
≫≫申請システムマニュアル(PDF) ※申請前に必ずご確認ください。
≫≫認定申請関連資料(PDF) ※申請前に必ずご確認ください。対象となる学術集会の記載あり。
2.募集要項公示(ホームページ公開)
2021年9月1日(水)
3.審査料の入金
申請期間内に振り込みを完了し、振り込み証明をシステムにアップロードしてください。
口座名称(漢字) | 緩和薬物療法認定薬剤師認定委員会 |
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口座名称(カナ) | カンワヤクブツリョウホウニンテイヤクザイシニンテイイインカイ |
口座番号 | 00190-4-282556 |
審査料 | 10,000円 |
※備考欄には必ず@緩和医療専門薬剤師申請、A会員番号、B氏名、C所属、D住所、E電話番号を記入してください。@〜Eのいずれかが欠けて振込された場合、振込が確認できず受験不可となる可能性があります。
※納入した審査料は理由の如何によらず返還しません。
4.申請期間
申請期間:2022年2月1日(火)10:00〜2月28日(月)17:00(時間厳守)
※申請期間以前には申請できません。締め切り時刻以降は一切受け付けません(審査しません)ので、余裕を持ってご申請ください。
5.書類審査について
書類審査の結果は4月5日以降郵送いたします。
審査中に疑義が生じた場合は書類の確認をさせていただく場合があります。
・口頭試問の受験を許可されたにも関わらず、無断で当日欠席された場合、受験許可は無効になります。翌年度以降の受験には新規申請と同様の手続きが必要となります。
6.口頭試問の試験料
試験料 10,000円
上記の書類審査に通過された方には、4月5日以降「書類通過通知、口頭試問試験要項」・「試験料振込のご案内」を郵送します。
振込期日:2022年4月13日(水)
・試験日までに、口頭試問に関わる連絡事項をメールする場合があります。メールの見落としがないようご注意ください。
※納入した試験料は理由の如何によらず返還しません。指定した期日までに必ずご入金ください。理由なく期日までに入金のない方の受験は認められません。
7.口頭試問
提出された書類(様式5)をもとに実施する。
8.口頭試問 試験日時・試験方法
試験日:2022年4月23日(土)
試験予備日:4月24日(日)
試験方法:Zoom
・今回の口頭試問はZoomにて行います(2022年3月2日決定)
・当日は、申請時に提出された顔写真付き証明書類に照らし本人確認を行います。
9.合格発表
5月13日(金)(学会ホームページにて合格者の氏名を公表)
・認定の有無を問わず郵送にて結果を通知します。認定者には後日、別途認定証を郵送します。認定期間は5年間です。
・認定者はホームページ上の認定薬剤師名簿に、都道府県名、氏名、所属機関名、認定年度を掲載させていただきます。あらかじめご了承ください。
10.その他
- 受験等でご質問のある方は、学会事務局:jpps@a-youme.jpまでメールでお問い合わせください。お電話では受け付けておりません。なお、いただいたご質問は、事務局から認定制度委員会へ転送され、回答いたします。回答にはお時間をいただく場合もございますので、ご不明点がある場合は早めにメールください。特に、申請締め切り間際には質問が集中することが予想されますので、余裕をもってご質問ください。
- 資格は当学会会員の資格を失った時点で失効します。このたび合格されても、学会を退会された場合は失効します。
- 合格後5年ごとの更新が必要です。認定期間満期の約1年前に、更新のご案内を事務局より送付します。住所不明、その他の理由により更新案内が届かず更新申請が行われない場合も、資格が失効します。住所等の変更は、会員専用ホームページから会員の情報を速やかに更新してください。
2020年度の口頭試問で不合格となった方の、再申請について
本制度に保留制度はありませんが、今年度に限り再申請を認めることといたします。2020年度の申請書類全てを流用可といたしますが、再度書類審査を行いますので適宜修正してください。
再申請について、上記(i)〜(xiii)の要項・要件は同じです。熟読の上、ご申請ください。
Web申請システムに入ると、ご自身の2020年度申請データがそのままアップロードされている状態となっております。申請者自身で必要と思われるところは書類を修正・変更の上、再アップロードをお願いいたします。申請内容の最終確認が終わりましたら「この内容で申請する」ボタンを必ずクリックして、手続きを完了してください。
なお、口頭試問ではなく、書類審査にて不合格となった方は対象外で、新規申請となります。
【注意事項】
・『その他書類1:審査料金振り込みの証明』のみ、昨年度データをアップロードしておりません。今年度分をアップロードください。
・再申請は、2020年度-2021年度のみの特例とし、2022年度以降、口頭試問不合格者は特例措置なく新規申請からといたします。