「オキシコドンの忍容性に及ぼすポリファーマシーの影響についての
    多施設共同後方視的観察研究」に関するご協力のお願い

2019年11月
研究推進委員会委員長 佐藤 淳也
研究責任者 槙原 克也

目的

がん治療の進歩によりがん患者の生存期間は延長する一方で、高齢者のがん患者も多く、 併存疾患などによる多剤併用(ポリファーマシー)が社会的に問題視されています。
ポリファーマシーは、 多剤服薬に伴い薬剤による副作用や相互作用の増加などの問題を引き起こす危険性がありますが、 がん患者においては薬物間相互作用によって引き起こされる副作用が、薬物治療による全ての副作用のうち20〜30%を占めていると報告されています。

一方、オキシコドンは主にチトクロームP450(CYP)の分子種であるCYP3A4により非活性代謝物である ノルオキシコドンに変換され、ごく一部がCYP2D6によりオキシモルフォンに代謝されることが知られており、 オキシコドンにCYP3A4を強力に阻害する薬剤を併用することにより、オキシコドンの血中濃度が著しく上昇させ、 CYP2D6を強力に阻害する薬剤も同時に併用した場合には、さらにオキシコドンの血中濃度が上昇することも報告されています。
しかし、これまでCYP3A4やCYP2D6を軽度から中等度に阻害する薬剤やこれらの代謝酵素の基質となる薬剤を複数併用した場合の 臨床的影響を検証した研究はありません。

そこで、日本緩和医療薬学会では、オキシコドンを使用した患者において、 CYP3A4やCYP2D6を阻害する薬剤やこれらの代謝基質となる薬剤を複数併用することによるオキシコドンの忍容性や副作用への影響を検証し、 ポリファーマシーによる薬物間相互作用によってオキシコドンの副作用増強を回避するための根拠となるエビデンスを発信したいと考えております。

本研究の結果は、日本緩和医療薬学雑誌や学会等での発表させて頂きます。

UMIN試験ID:UMIN000038395

方法

対象

2018年8月1日から2019年7月31日までの間にオキシコドンの徐放錠を1日10〜20mgで服用を開始された患者

目標症例数:200例

研究期間:2019年10月1日から2021年3月31日

調査する診療情報

年齢、性別、身長、体重、原疾患名、併存疾患、喫煙歴、ECOG performance status、血液検査結果、オキシコドンと併用した薬剤の種類と剤数

評価項目

オキシコドン開始から2週間の期間で
@副作用によるオキシコドンの投与中断または減量、他の鎮痛薬へ変更の有無 A嘔吐のエピソードまたは制吐剤の追加の有無
それぞれCYP3A4の基質または阻害作用のある薬剤の併用剤数、CYP3A4の基質または阻害作用のある薬剤とCYP2D6の基質または阻害作用のある薬剤の合計併用剤数を比較する。

上記をご理解の上、本研究に参加を希望される場合は、下記より1)〜3)のファイルをダウンロードしていただき、研究参加連絡票theme3contact.docをE-mailにてご送付いただきますようお願い致します。

1) 研究の概略

2) 研究実施手順書

3) 研究参加連絡票

【本件に関するお問合せ先】
日本緩和医療薬学会 研究推進委員会
 研究責任者:槙原 克也
E-mail : (←●は@に変え送信ください)