学会概要

代表理事挨拶 (2021年7月)

日本緩和医療薬学会 代表理事 塩川満
社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷横浜病院 薬剤部長

 この度、2021年6月より日本緩和医療薬学会の代表理事に就任しました塩川満です。私自身、2019年度から代表理事に就任しましたので、今期で2期目となります。
 前期は、ちょうど2年目でコロナ禍となり、学会事業を進めにくい状況でしたが、今期は、学会の方針である「社会に貢献する(社会に発信する)価値のある学会運営」を目指し、学会が果たすべき役割を明確にし、先を見据えた活動運営を進めて参りたいと考えております。
そのためには、
1.緩和医療薬学・がん支持療法のエビデンス構築と情報発信
 がんとの共生を目指す超高齢社会における包括的緩和医薬品情報の発信と基礎・臨床研究活動の推進
2.鎮痛の意義の提唱ならびに医療用麻薬を含む鎮痛薬の普及啓発活動
3.緩和医療に従事する薬剤師の教育体制の強化
 麻薬教育認定薬剤師制度の再開、専門薬剤師育成及び認定薬剤師に対する教育システムの強化
 上記を3本柱として進める所存です。
 特に専門薬剤師や認定薬剤師が社会で貢献するためには、地域で活動する薬局薬剤師との連携、そしてその薬剤師の育成が重要と考え、新たに「地域連携委員会」を発足し地域で活動できる連携システム構築を検討します。また、学会の事業を見直し、新たな事業を推進する委員会、「学会事業推進委員会」を発足し、先を見据えた活動を行いたいと思います。その上では、社員と理事会が連絡を密に取り目標を明確に設定し、組織として運営を継続できるような体制構築を図るとともに、他学会・他組織と連携した運営を行いたいと思います。
 組織体制は、以下のような役員と委員会構成にて行います。
【役員・委員会構成】(2021・2022年度)
〇代表理事          塩川 満
〇副代表理事         稲葉一郎、成田 年
〇監事            鈴木順子、竹内尚子、的場元弘
〇理事
 病院(8名):伊勢雄也、伊東俊雅、岡本禎晃、金子 健、崔 吉道、
       塩川 満、高瀬久光、松尾裕彰
 大学(6名):大澤匡弘、国分秀也、徳山尚吾、中川貴之、成田 年、溝口広一
 薬局(3名):稲葉一郎、小林篤史、坂本岳志
〇学会事業推進委員会(新規委員会)  徳山尚吾(委員長)、
         崔 吉道、松尾裕彰、伊東俊雅、国分秀也、
         坂本岳志、稲葉一郎、成田 年、塩川 満
〇総務委員会         溝口広一(委員長)
〇倫理・利益相反委員会    溝口広一(委員長)
〇財務委員会         坂本岳志(委員長)
〇地域連携委員会(新規委員会)小林篤史(委員長)
〇広報委員会         大澤匡弘(委員長)
〇認定制度委員会       金子 健(委員長)、岡本禎晃(副委員長)
〇教育研修委員会       中川貴之(委員長)
〇編集委員会         伊勢雄也(委員長)
〇研究支援委員会(新規委員会)国分秀也(委員長)
〇臨床研究委員会(新規委員会)高瀬久光(委員長)
〇保険制度委員会       伊東俊雅(委員長)

 委員会構成の特徴としては、学会事業の柱である研究推進委員会を、研究支援委員会と臨床研究委員会に分けたことです。つまり、会員の皆さまの研究活動を支援することを目的にする研究支援委員会と保険加算業務に導くエビデンス構築を目指す臨床研究委員会を作ったことです。特に保険制度委員会は、先を見据え、まさに必要とされている薬剤師の活動が保険制度に結びつくように、多くの委員会と連携し、活動を行うことになりますので、とても重要な委員会です。
 このように学会事業を明確にして、一歩ずつ着実に進めることが私に課せられた役割と思っております。そのためには、会員の皆様、関係者の皆様の協力なくしては進めることはできません。何卒、ご協力の程、よろしくお願いいたします。「明るく、楽しい学会運営」を心掛け、多くのつらい症状を持つ患者さんの笑顔に出会えるよう精進して参ります。
 忌憚のない会員の皆様のお声をお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。


2021年7月8日

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